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40代ビジネス初心者が「ペルソナ設定」やってみた!!

新しいことを始めるとき、まずは何から学習しますか?

聴き慣れないビジネス用語やアルファベットの羅列。どれを取っても初めて聞く言葉。

40代からネットビジネスの勉強を始めた僕は、上についてくれた先輩から「あなたのターゲットは?」「ペルソナを設定してください」と言われ理解できず、頭が真白になった苦い記憶があります。

最近マーケティング現場で耳にすることが多くなった「ペルソナ」。

今回は40代ビジネス初心者がペルソナについて学習し理解した内容を、自分なりのやり方や設定方法、作成する手順などを紹介していきたいと思います。

そもそもペルソナはなぜ必要か?

マーケティング領域で頻繁に使われるようになった「ペルソナ」という言葉。

最近では一般的にも広く使われるようになりましたが、意外にも正しく理解されているかたは少なく、マーケティングに活用できている方はさらに少なくなるようです。

「何となくでしかわからない」「ペルソナって本当に必要︖」と疑問に思われている方向けに解説していきたいと思います。

ペルソナとは

そもそも「ペルソナとは…」何語でどういう意味なんでしょう?

ペルソナは「person」と言う英語からきているラテン語のようですね。

「人」や「仮⾯」を表す言葉からわかるように、マーケティングの世界では企業や個人など商品を販売するためのターゲットとなる「顧客像」の意味で使われています。

商品の売買を行う上での引き寄せたい理想のお客さん像、商品を好み末長くお得意さんでいてくれるであろう対象とイメージするとわかりやすいです。

ペルソナの理解は、今後のマーケティングにおいて「最も重要な⼈物モデル」をイメージしやすくするということです。

ペルソナを作る理由

ペルソナを設定する理由として、共通の認識を持ち迷った時の目印とすることができるからです。

ターゲットを絞ったとしても人によって想像する対象はバラバラです。

仮に「40代、社会人、男性」をイメージしてみても様々な人が存在します。

  • 40代になったばかりなのか、それともアラフィフなのか…?
  • 独身なのか既婚者なのか?
  • 仕事はしているのか?どのような職種なのか?
  • 休みは家族と過ごすことが好きな人もいれば、ギャンブルなどを好む人もいます。

以上のように想像する対象は人によってバラバラです。

実態のない対象に振り回されないためにも、しっかりとした対象を具現化させていく必要があるという訳ですね。

そうすることにより、ペルソナに共感し刺さる鋭いメッセージを考えることができるようになります。

要点のまとめ
  1. 主観を排除し物事が認識しやすくなる。
  2. ユーザー目線で物事をみることができる。
  3. 相互間で需要と供給の共通認識を持てる。

ターゲットとペルソナとの違い

マーケティングにおいて、同じような使い方をされる「ターゲット」という言葉もあります。

そこで「ターゲットとペルソナはどうちがうの?」と言う疑問が湧いてきませんか?

今まで同異議語のように理解し使ってきた「ターゲット」と「ペルソナ」ですが、実は別物です。双方には大きな違いがあります。

以前のマーケティングでは、主に年齢や性別、属性など幅広く顧客をグルーピングしてターゲットを設定するのが一般的でした。

ところが、物が溢れなんでも簡単に欲しい物が手に入る世の中になったことで、そうした分類で提供できる商品だけでは顧客も満足せず、ニーズの予測も難しくなってきました。

そこでペルソナという「一人の架空の人物」を登場させ、趣味や嗜好、価値観や行動パターンまでを詳細に分類し一人一人細かく絞り込みます。

そうすることで、その対象の悩みに直接届くニーズを考えていくことができ商品の提供もしやすくなると言うわけです。

ブログやアフィリエイトを使いネットビジネスという大きなマーケットを展開する上では、ターゲットよりもペルソナとしてのニーズの方が重要となってきます。

ペルソナ設定の注意点

ここからはペルソナ設定の注意点を解説していきたいと思います。

最初あまり深く考えずなんとなく「一人の人物像をイメージしただけ…」と進めていくと、後々取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。

作り上げたペルソナを最大限に活かせるよう、作成中と作成後に注意すべき点を理解していきましょう。

ペルソナの作り方

ペルソナの作り方として主観や思い込みを入れないことは大前提です。

自分よがりのペルソナを設定すると、「興味を持ってほしいユーザー」と自分の要望だけが前面に出たペルソナが完成してしまい、消費者ニーズとのギャップが発生してしまう恐れがあるからです。

実在する人物のように年齢、性別、職業、趣味、家族構成、悩み、日常生活など最初は仲の良い友人や同僚などの身近な存在をモデルとしリアルな対象を心がけると良いと思います。

先入観や思い込みは排除し、想像力を巡らせどこにでもいそうな「The普通の人」に標準を絞ることです。

そこから「興味を持っているユーザー」「これから興味を持つであろうユーザー」を徐々に作り上げていくことが大切です。

ペルソナの設定項目

ペルソナを設定する項目の例として、実在する一人の行動パターンから様々なことを推測しイメージしていくことが重要となってきます。

仮に一人の人物の一日をモニタリングすれば、この人物が朝起きてから就寝するまでの間の行動で、属性情報や趣味趣向、価値観や生活パターンまでありとあらゆることの情報が無限大に手に入ります。

下記のような項目を参考にできるだけ細かく100/1人、1000/1人に絞り込めると、そのひととなりが見え隠れし始めてきますね。

基本的なペルソナの項目

・基本的な情報(性別、年齢、住んでいる場所、持ち家、賃貸)

・職業(職種、仕事内容、役職、主婦、無職、学生)

・日常生活パターン(起床時間、通勤時間、勤務時間、就寝時間、食事の取り方外食派か自炊派か、自由時間の過ごし方、休日の過ごし方)

・性格分析(負けず嫌い、サボり癖がある、悩みがある、楽天的、嫌なことを引きずる、価値観)

・好きなこと(お酒、ドライブ、ゲーム、スマホ、アニメ、ネットショッピング、おしゃれ)

・嫌いなこと(平日の朝、仕事、雨、皿洗い、掃除、知らない人との会話)

・家族構成(既婚、未婚、子供、親)

・人間関係(同僚、友達、同級生、家族、近隣住民)

・趣味(スポーツ、インターネット、読書、映画鑑賞)

・ネット利用状況(端末、ネット利用時間、利用場所、利用時のコミュニティ)

・お金(収入、貯金、使い方)

観察眼を極めそこから推測できるようになれれば、今後のビジネスに大いに役立つスキルになりうるであろうと思います。

アクセス解析ツールを利用し分析する

中級者、上級者向けのツールとしてGoogleアナリティクスを使ったWebサイトでのアクセス解析方法もあります。

Googleアナリティクスのユーザーカテゴリレポートには、ペルソナの基本プロフィールを作るのに役立つ訪問者の年代や性別のデータが収集されています。

ユーザーの具体的な行動状況から、サイトへの流入状況を把握することも可能です。

インタレストというレポートにおいてはアクセスユーザーの趣味や嗜好までもわかり、それを参考に具体的な改善に役立てることも可能です。

しかし、ITなどの技術カテゴリにデータが偏るため、あくまでも目安としての使い方が好ましいと思います。

しかも、アクセス解析ツールなどで情報を知るためにはある程度サイトが大きくならないと正確なデーターが見込めずサイトの小さい初心者にはお勧めしません。

初心者のうちはアナログ的な作業でコツコツ分析していく方が経験を積む上でも自分の力になると思います。

設定のコツ

設定のコツとして、初めからレベルの高い難しいことはしなくて大丈夫です。

最初のうちは、一番身近で行動パターンを把握しやすい人物にすれば一気にハードルが下がり簡単にペルソナ設定をすることが可能です。

例えば、一緒に住んでる家族などは常に行動パターンが読めるので設定しやすいですね。

ですが、家族よりももっと行動パターンを理解しやすく頭の中の考えや悩みが手に取るようにわかる人物が存在します。

そうです!「あなた自身です。」

自分自身をペルソナにしてしまえばあっという間に一人のペルソナが完成してしまいます。

なんせ自分自身なんですから…

最初はいちばん簡単な自分というペルソナで練習してみましょう。

注意点として自分にとって都合がいいだけの理想の顧客像を描かない!

ペルソナ設定を「過去の自分」にする

ペルソナを過去の自分に設定することにより得られるメリットは多く存在します。

自分自身のことなので少し思い返すだけで、悩みや嫌に思ったこと、面倒臭いことや煩わしいことなど、全てを的確に把握することができます。

その過去の自分自身を対象に、解決に導くよう情報発信していけばいい訳です。

ポイントとしては比較的直近、約2ヶ月くらい前の過去の自分が理想だと思います。

ではここで2ヶ月前のあなたを思い返してください、当時のあなたは何を考えていましたか?どんな悩みを抱えていましたか?

例えば、仕事内容や人間関係について、家族・知人とのいざこざ、お金の悩みや手にしたいと考えている商品、パソコンやスマホなどの操作方法などたくさんの悩みを抱え解決しようと努力していたはずです。

2ヶ月経った今、悩みを解決させたあなたが悩みを解決できないでいる過去のあなたに対し「こうしたらいいよ!」「ああしたらいいよ」と的確な課題解決策を提供したらどうでしょう。

間違いなく過去のあなたは救われハッピーな気分になるでしょう。おまけに感謝までしてしまいます。

その課題解決策があなたの価値となり今後のビジネスに役立つツールと変化する訳です。

ビジネスの基本は「相手の課題解決」と「価値提供」です!

実際に僕が設定したペルソナ

今までの説明を踏まえ、僕が設定したペルソナを見てみましょう。

  • 43歳、男性、既婚、現在は妻と2人暮し
  • 息子2人、就職を期に立て続けに息子達は独立。
  • 今年、次男が家を離れ寂しさを紛らわせようとペット(柴犬)を飼おうか検討中。
  • 動物を飼うのは初めてなので購入方法や飼育方法について思案中。
  • これからは自分の時間を大切にしようと趣味に力を注ぐ考え。
  • 旅行が好きなので今後の旅先についても夢を膨らませている。
  • コロナウイルスの関係で今は海外へは行けないが、いずれは世界を回りたいと考えている。
  • 仕事についても自由な時間を求めネットビジネスを学習中
  • 趣味はサッカー、健康とストレス発散のため40歳まで現役を続けていたが、昔痛めたヒザの限界から引退、その後お決まりの急激な体重増加。
  • 「糖質制限ダイエット」に挑戦するが自分に甘く、効果はみられない…。
  • 今はもっぱら地元Jリーグチームのサポーター

以上、ざっくりですが2ヶ月前の私のペルソナです。

このようにできる限りリアリティを持たせ、実在の人物像を描くようにストーリーをイメージしていくと素晴らしい対象が浮かび上がってくるはずです。

まとめ

ネットビジネスとは、お客様のニーズを知り問題を解決することです。

そのための商品やサービスを提供するという、需要と供給からのバランスで成り立っています。

時代が変化し「モノ」の価値よりも「自分にあったモノ」へと個人の消費者ニーズが変わってきました。

大量生産された商品よりも個人個人でオリジナリティーのある商品、いわゆるニッチなものへと要求の対象が変わってきています。

その痒いところに手がとどく価値をいかに多く提供するか、情報提供という分野で勝負するにあたり顧客をリサーチし課題解決に導ける要望がそれだと考えます。

儲けやや数字だけではなく、人の心に届いてこそお金という対価に反映されます。

情報発信ビジネスとは、人間関係ビジネスと言えるんではないでしょうか…

今後も意識しながら取り組んでいきましょう。